【雑談・必殺シリーズ】好きな仕事人をランキング形式にしてみた、の話
1.はじめに
寂しさに宿を立ちいで眺むれば
空に真っ赤な雲の色
この世は真っ赤な嘘ばかり
嘘と悪とで押しつぶされた
お前に代わって悪人どもを
真っ赤な血潮で染め上げましょう
仕事が済んだその上は
これやこの行くも帰るも別れては
知るも知らぬもお前と私
仕事人の掟でござんす
必殺仕事人V 激闘編
OPナレーションより
いやあ、時代劇は、必殺だねえ。
小生が一番好きな時代劇ドラマといえば
やっぱり「必殺シリーズ」。
その中でも「必殺仕事人」シリーズは
再放送とかで何度も見たなあ。
幼心にグサっときたなあ。
そんな「必殺仕事人」シリーズのなかから、
好きな仕事人をランキング形式で紹介していきたい。
ベッタベタなランキングになっちゃうかも。
そこはご愛敬ということで。
2.5位 『組紐屋の竜』
第5位は
組紐屋の竜
(くみひもやのりゅう)。
『京本政樹』が演じた。
シリーズ初登場は『必殺仕事人V』の
序章であるスペシャル
『必殺仕事人意外伝
主水、第七騎兵隊と闘う
大利根ウエスタン月夜』。
表の姿は日本橋に店を構える
組紐職人であるが、
裏では派手な衣装に身を包み、
闇の仕事を行う異色の仕事人。
組紐を投げて相手の首に絡め、
宙吊りにする殺し技を得意とする。
色白で線の細い女性的な外見とは裏腹に
腕力はかなり強く、天井板や屋根瓦を
突き破って相手を吊り上げたり、
両手で一本ずつ組紐を投げ、
2人同時に吊って仕留めるという
荒技も度々披露している。
(ウィキペディアより)
後述する『勇次』に
似た派手な出で立ち、
殺し方(吊るし型)で、
最初は勇次の二番煎じ感が
否めなかったが、
次第に竜ならではの
個性が醸し出されたのか、
勇次とは別の仕事人として確立した。
とはいえ元祖吊るし型
「勇次」には一歩及ばず、
順位は5位となった。
3.4位『三味線屋の勇次』
第4位は
三味線屋の勇次
(しゃみせんやのゆうじ)。
初出演作は『新・必殺仕事人』。
中条きよしが演じた。
表の稼業は三味線屋。
母親で裏稼業の師匠でもある、
おりくとともに
三味線の皮の張り替え、
端唄の出稽古で、生計を立てている。
裏の仕事の遂行時は
三味線の三の糸(一番細い糸)に
ろうそくの蝋と油を染み込ませ、
悪人の首に投げ付けて巻き付け、
窒息死させる。
登場初期は、あらかじめ輪を作った
三味線糸を標的の首に掛け、
そのまま相手を宙吊りにする
姿も見られたが、
物語が進むにつれ、
糸を飛ばして首に絡めて、
木の枝などから相手を吊り上げ、
糸を指で弾いた振動で
止めを刺すようになった。
登場初期は裏稼業の時も
服相は普段と変わらない
地味めの格好であったが
次第に白や紫といった
派手な着物を着るようになり、
『必殺仕事人IV』第23話より、
仕事の際に「南無阿彌陀佛」と
背中に刺繍された羽織を着用している。
(ウィキペディアより)
有名度で言えば、
「中村主水」の次にくるのでは、
というこの「勇次」ではないだろうか。
なにせ独り立ちして
作品出しちゃってるからね。
殺し方が機械的に構築され、
いつも単調ではあるのだが、
その「いつもの」
一連の流れが素晴らしく、
何度見ても飽きない、
飽きさせない。
この勇次の所業で、
三味線の弦が怖くなった人は
少なくないはずだ。
3.3位『花屋/鍛冶屋の政』
第3位は
花屋/鍛冶屋の政
(はなや/かじやのまさ)
初登場作品は『必殺仕事人V』。
村上弘明が演じた。
当初の表の稼業は花屋。
『必殺仕事人V・激闘編』以降は転職して
鍛冶屋(鍋や釜を作る野鍛冶)になる。
初登場時の設定年齢は24歳。
殺し技は当初、折り割った花の枝で
悪人の延髄を刺していた。
鍛冶屋に転職した後は
柄が木製の組換式手槍に持ち替えた。
作中の描写では、
「自分の柄ではないので(花屋は)辞めた」
と本人が語っており、
鍛冶屋に転職するとともに技を変えた。
(ウィキペディアより)
「竜」が「勇次」の代わりなら、
「政」は「秀」の代わり、
表面的に見るとそんな印象が
強いかもしれないが、
花屋時代は仕事に行く途中に
生えてるそこら辺の木から
枝を折り、それを殺しに使用する、
という、とても秀とは似つかない、
貧乏に見える(いい風にいえばワイルド)
ことをしていた。
鍛冶屋になってからも、
手槍を組み立てる姿は
どこか無骨で、「秀」には
似ても似つかない感じだった。
手槍を組み立てる際の
「カチャ」という音が
なんともたまらない。
4.2位『飾り職人の秀』
第2位は
飾り職人の秀
(かざりしょくにんのひで)。
初登場作は『必殺仕事人』。
三田村邦彦が演じた。
名前通り、表の稼業は飾り職人。
裏の仕事の遂行時は、
黒装束に身を包む。
初期の殺し技は
細工用の鑿(のみ)を使用し、
悪人の急所に素早く突き刺して、
死に至らしめる。
『必殺仕事人』第18話で、
所持品検査が厳しい場で
仕事を行うために、
代わりに焼き入れ加工した
簪(かんざし)を用いた。
後に簪が定番の武器となり、
殺しの他に威嚇として
投げ付けることもある。
(ウィキペディアより)
前述で最初は鑿(のみ)を使用した、
とあるが、そんなイメージは
ほとんどなく、「秀」の殺し道具といえば
「金の簪(かんざし)」一択だろう。
簪を首元に刺す前に、
「ピキーン」と鳴らす所作は
もう芸術の域に入るだろう。
秀の好きなところは、
殺しの時に「黒装束」
に着替えるところ。
「竜」や「勇次」は
派手な恰好するのに、
「秀」はきちんと
殺しのために闇に紛れる。
なのに水際でバッシャバッシャ
もみ合いになり、
やっとのこさ簪を刺すところとか、
憎らしいけど憎めない。
5.1位『中村主水』
第1位はもちろんご存じ
中村 主水(なかむら もんど)。
藤田まことが演じた。
同心(警察)の立場を利用して、
標的の経歴や身分を調べ上げる
「密偵」の役割と「殺し」の
役割を両方担う。
敵は主水が犯罪を
取り締まる立場である為、
殺し屋だと疑う事がほとんど無い為、
大半が油断して殺される
パターンがほとんどである。
『必殺仕置人』で
棺桶の錠が持ち掛けて来た、
百姓娘の父親の仇討ちを
請け負ったのをきっかけに、
裏稼業に足を踏み入れた。
以降、「仕置人」や「仕事人」
などと名乗りながら、
長きに渡って裏稼業を続けてきた。
当初は参謀として登場し、
殺しを行った仲間たちの撤収や、
侵入が困難な大名屋敷の
潜入の手配を主に行っており、
『仕置人』は特にその傾向が強く、
実際に殺しを行うのは鉄と錠だけで、
サポートにすら関わっていない
エピソードも存在する。
その後、主に実働隊の一員、
リーダーとして活躍し、
なおかつ参謀として計画を
立案することもある。
殺し技は剣術。
(ウィキペディアより)
「主水」がまず特別なのは、
1人だけ殺しの場面で
専用のBGMが
用意されているところだ。
アップテンポのBGMから
急にしっとりとした
曲に切り替わり、
主水があらわれ、
脇差を使用し、
不意打ちで相手を仕留め、
捨て台詞を吐いて去っていく。
この流れはとても美しい。
そんな主水も、初期の頃は
バリバリ殺陣をやってた。
長刀でバッサバッサ
相手を切っていた。
剣術の腕はすさまじく、
一瞬で仕留めることもある。
そして主水といえばもう一つ。
それは「マフラー」
時代劇なのにマフラーをし出した
唯一のキャラクターではないだろうか。
それがまた似合うんだなあ。
口元を隠すようにマフラーを
ずり上げる仕草は後世に
語り継がれるのではないだろうか。
この主水の姿から、
着物にマフラーをしても
おかしくない世の中に
なったのではないだろうか。
⒍.番外編『念仏の鉄』
番外編はこの人、
念仏の鉄(ねんぶつのてつ)。
山郫努演じる架空の人物である。
江戸の観音長屋で
按摩を営む破戒僧。
殺し技は骨外し。
骨接ぎで得た
人体骨格の知識を元に、
相手の腰骨や喉を指先で破壊し、
死に至らしめる。
殺しの際は
レントゲンの映像に切り替わり、
骨が折れたり外れる描写がされる。
一切武器や道具を使わず
全て素手で行っており、
頑丈に鍛えた
指先の力は相当で、
屋内の木の壁を
突き破ることも可能。
人体の構造を把握している為、
殺さずに半身不随にしたり、
声を出せないように
することも可能であり、
生き地獄を味わわせることもあった。
(ウィキペディアより)
「鉄」がなぜ番外編かというと、
鉄は「仕事人」ではなく「仕置人」だからだ。
「仕事人」として含めていいならば、
堂々の1位に輝いていた。
「鉄」の好きなところはまずキャラ。
坊主(僧侶という意味)なのに、
女好き、金遣いが荒い、冷徹、
というベタといえばベタなキャラ設定だが、
山郫努の演技が素晴らしいのよね。
そして実は仲間思い、というこれまた
ベタなキャラ設定なのである。
そして鉄といえば
何といっても殺し技。
道具は一切使わず
己の手(指)のみで相手を仕留める。
前述にもある通り、
レントゲンの映像に切り替わるのが
なんともたまらない。
似たような殺し技の持ち主に、
「壱」という仕事人がいて、
壱は素手で首の骨を折る、
というやり方で、
なおかつキャラも似ている。
壱も好きだけど、やっぱり鉄が
一番だよね。
さらに、鉄といえばやっぱり
最期の姿だよね。
右腕を黒焦げにされながらも
その黒焦げの手で最後の殺しを
やってのける。
そして女郎宿で絶命する、
という、この脚本書いた人
はすごい。すばらしい。
鉄の魅力を最大限に引き出して
終わらせている。
そんな「鉄」は真の1位です。
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